ファッションナレッジシリーズ第2回目は前回のシングルテーラードジャケットにつづき、同じくスーツでお馴染みのスラックスについてです。
ベルトループ | |
サイドポケット | |
クリース(センタープレス) | |
フィッティング
上の右の絵はスラックスをクリースのラインで折りたたんだ時の横から見た図で、各部分でのパンツの幅でシルエットが決まります。
- ①ウエスト
- ウエストは手のひらが入るくらいに合わせます。大きすぎるとベルトを締めた時にシワができ、小さすぎるとプリーツ(タック)やポケットが開きます。
- ②わたり幅
- 股下の高さでのパンツの幅です。
- ③ひざ幅
- 膝の部分でのパンツの幅です。
- ④裾幅
- 裾部分の幅です。靴との収まり具合も確認するといいです。
パンツの幅というのは、ウエストから裾にかけて細くなっていきますが、ひざ~裾にかけてより絞られたものがテーパードパンツと呼ばれています。
ディテールのバリエーション
ワンクッション | ハーフクッション | ノークッション |
ワンクッションを基本に、クッションが少なくなるほど、スポーティ(カジュアル)になります。ジャケパンスタイルの場合など、足元に軽さを出したいときは、ダブルでノークッションが定番です。
シングル | ダブル | モーニングカット |
ダブルよりシングルのほうがよりドレッシー(フォーマル)です。ダブルはジャケパンスタイルのときによく似合います。モーニングカットは、後ろ側が長くなるようななめにカットされた形で、モーニングコートのスタイルの時に使われることから日本ではそう呼ばれています。ダブルの幅は4cmが標準で、身長が高ければもう少し広くするとバランスが取れます。
バーティカル・スリット | フォーワードセット・スリット |
バーティカルは横の縫い目のラインと同じ部分にポケットの開き口があります。バーティカルのほうがよりドレッシー(フォーマル)になります。
プリーツなし | プリーツ有り(2プリーツ) |
裾仕上げがシングルかダブルかが、大きな違いだと思います。どちらがよりドレッシーかを知ることで、ジャケパン用のスラックスはダブルで、ダークスーツはシングルで仕上げるなど、場面に応じて使い分けてみてください!