FoxitReaderのコマンドラインオプションをつかってPDFのページ指定や印刷を自動化する方法

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無償で使える高機能PDFソフト、「Foxit Reader」(有償版:Foxit PhantomPDF)でコマンドラインオプションを使う方法です。コマンドラインオプションを使えば、パスワード入力を自動化したり、任意のページを開いたり、印刷したりといったことがワンアクションで可能になります。

Foxit Readerを起動して、ヘルプ>コマンドラインオプションをみると説明が書いてあります。

Foxit Reader コマンドラインオプションヘルプ

これがいまいち分かりにくくて、理解するのに時間がかかりました・・・。「 | 」で区切られているのはパイプコマンドかなにか!?と思いましたが、単に「or」を表すだけでした。まとめると以下の意味になります。

コマンドラインオプションの意味

ファイルを開くときに、/Aオプションを使うことによって、どのページをどのくらいの倍率で開くなどの操作ができます。どんなオプションがあるのかはユーザマニュアルに記載されています。

例えば、パスワードのかかったPDFファイルの5ページ目を50%の倍率で開きたいなら、

pdf_open_sample1.bat

"C:\Program Files (x86)\Foxit Software\Foxit J-Reader\Foxit Reader.exe" "D:\sample.pdf" /pwd yourpassword /A page=5 zoom=50
とすればよいので、これをメモ帳に書いてbatchファイルで保存すれば、パスワードを入力しなくてもbatchファイルを起動するだけでできます。

ただ、PDFファイルによっては、ページ指定をしてもページに移動しないのでその場合は、以下のようにすると開くことができました。(すっきりしないやり方ですが・・・。)

pdf_open_sample2.bat

start "C:\Program Files (x86)\Foxit Software\Foxit J-Reader\Foxit Reader.exe" "D:\sample2.pdf" /pwd yourpassword
start /wait ping -n 3 localhost 
"C:\Program Files (x86)\Foxit Software\Foxit J-Reader\Foxit Reader.exe" /A page=5 "D:\sample2.pdf" 

1行目でファイルを開きます。2行目では新たなコマンドプロンプトを開いて、ファイルが完全に開くのを待つために、自分あてのアドレスに3秒間pingを打つというダミーなコマンドを実行しています。3行目で開いたファイルを操作します。3秒のところはファイルが開くまでの時間に合わせて調整してください。

印刷するときは/pコマンドでできます。例えば、同じファイルをデフォルトのプリンタで印刷したいときは、

pdf_print_sample1.bat

"C:\Program Files (x86)\Foxit Software\Foxit J-Reader\Foxit Reader.exe" /pwd yourpassword /p "D:\sample.pdf"
とします。

プリンタを指定するときは、

pdf_print_sample2.bat

"C:\Program Files (x86)\Foxit Software\Foxit J-Reader\Foxit Reader.exe" /pwd yourpassword /t "D:\sample.pdf" "プリンタ名"
として、/tコマンドを使い、プリンタ名を指定します。プリンタ名は”コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\デバイスとプリンタープリンターのプロパティ”の全般タブに記載されている名前を指定すればOKです。

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