家に近づいたらスマホを使ってエアコンとお風呂のお湯張りを開始、玄関の前で鍵が自動に開いて部屋に入ると部屋のすべての照明がONに・・・みたいな近未来の家電システムがもうそこまで来ています。2013年春から経済産業省が省令の変更を行い、日本でも本格的に進みそうです。2013年秋現在、すでに様々な製品が発売されているのでタイプ別にまとめてみました。
コンセントに差し込んでON/OFFを制御
照明やコーヒーメーカなど、電源のON/OFFのみで制御できる家電を操作可能です。電気使用量を記録できる製品もあるようです。
リモコンの赤外線を登録するタイプ
赤外線のリモコンで操作する家電なら制御可能なので、汎用性が高いといえます。家電のリモコンの赤外線を本体に送り、リモコンのどのボタンがどんな赤外線を出すのかを覚えさせれば、同じ赤外線を出せるようになる、という仕組みです。エアコンが操作できるのがうれしいですね!
電球を自在にコントロール!
クラウドファンディングサイト「Kick Starter」で1,314,542ドル(約1億3000万円)を集めて話題になった、Wifiネットワークから自由自在にコントロールできる電球「LIFX」。Philipsが「Hue」を先に発売しましたが、「ZigBee Light Link」というLEDライト用通信規格もできたりと、これから遠隔操作できる照明が市場にどんどん出回りそうです。
家電にビルトインされているもの、ホームオートメーション製品
パナソニックスマートAppシリーズは、家電自体にwifi, Felica機能などがついていて、外出先からのエアコンの操作や、AV機器のコントロール、体重や血圧の記録などができます。家電自体が好みのものだったらこれが一番スマートかもしれません。
URC : Whole House Control : What’s Home Control
こちらは海外になりますが、ホームオートメーション製品を専門に取り扱っているようです。ipadで操作できるようなので、遠隔操作もできると思います。
お金持ちのセレブならこのような製品を使って、専門業者にシステムを構築してもらうのが手っ取り早いですね。
火災報知器、エアコンの配線の途中に取り付けるコントローラー
Home | Nest
こちらのメーカーは火災報知器と、人感センサー搭載のエアコンのコントローラをアプリ対応にしています。火災報知器の状態をいつでも確認できるのは安心ですね。
外出先から操作する仕組み
どの製品も家の中ではスマートフォンなどから操作できます。家電や、家電をコントロールする機器が家の中のネットワークにつながるからです。さらに、簡単に外出先から操作することができるようになっている製品もあります。どのような仕組みになっているかというと上の画像の(1)のように、あらかじめサーバーに情報を登録しておいて、サーバーを介してやり取りするという方法です。※1 この仕組みを用意していない、家のネットワーク内からのみしかコントロールできない製品でも、外出先から操作する方法もあります。VPN(Virtual Private Network)接続を使って、家の中のネットワーク(LAN)に仮想的に入る(2)ことで家の中にいるのと同じ状態を再現できるので、機器を操作できます。※2(VPN接続に対応するルータを用意する必要があります。)
※1登録の方法や細かな仕組みは各製品により異なります。
※2試していないので、確実に動作するかはわかりません!
自分で作ってみる !?
heimcontrol.js – Home automation in Node.js with Raspberry PI and Arduino
上の動画はRaspberry PIやArduinoという小さなコンピュータを使ってシステムを構築し、スマートフォンから照明などの遠隔操作テストしているところです。プログラムが公開されているので、プログラミングと電子工作の知識があれば、自分で様々な操作を追加できるようです。
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